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2023.07.06

日本の農業の課題に立ち向かう!

日本の農業の課題に立ち向かう!

里山の農地で、有機農業の普及と雇用創出を目指す。

スーツから野良着へ! 未経験から始めた農業

環境問題や食糧危機などあらゆる社会問題が浮き彫りになった現在、マリモグループでも社会課題の解決を目的とした事業がいくつか生まれています。
その中でもソーシャルビジネス推進部は農業分野に参入。
食の安全・担い手不足、食料自給率の低下などに危機感を持ち、課題解決に向けて本格的な一歩を踏み出しました。
まずは、日本の農業の課題とは何か?担い手はどうしたら増えるのか?などを調査するべく、九州から関東まで各地の農業の現場を訪問。その中で健全な自然の中で営む農業を実践し持続可能な生き方を追求する、広島県神石高原町のタナベファームの有機農業に出会いました。
不動産開発に携わって16年、マリモグループの新規事業領域で学生にゼミを開講したり事業計画を作成していた社員は、タナベファームの取り組みに深く共感したことで毎日が一変。野良着にクワを持ち田畑を耕し始めました。

有機農業で、自然や生物や社会にもやさしく

先代から引き継ぎ50余年にわたり有機農業に取り組むタナベファーム。
食べ物を自分の集落で賄うのに必要なのは生産体制であり、それを支えるのは「農地と人」という考えのもと、雇用の創出を目指して農地を拡大し、自然と共存するための理論と実践の両輪が噛み合った有機農業を展開してきました。
さらに里山の永続と農業の未来を見据え、就農支援や地域再生にも力を入れているタナベファームは、マリモホールディングスの経営理念「利他と感謝」に通ずる価値観を持つ同志でもあったのです。
2021年11月、タナベファームとマリモホールディングスは有機農業の普及と雇用創出を推進するためのパートナーシップを結び、株式会社タナベ・マリモファームを共同設立しました。
環境にやさしい食と農、そして生物多様性に織りなされた「有機の里」構想の実現へと歩みを進めています。

有機の里についてビジョンを話す田邊真三(タナベ・マリモファーム代表取締役社長)

ソーシャルな活動と体験による大きな喜び!

ソーシャルビジネス推進部が異業種である農業を始めて2年目。
何もかもが初めての1年目よりも田んぼ作りの精度も上がり課題も変化する中、「豊かさとは何か?」と自分に問うていた社員に起きたのは価値観がガラリと変わるという内面の変化でした。
――ごまかしのない商品(生産物)をお客様に届けたいーーという新たな生きがい。
嘘偽りのない大自然で、植物も虫も人間もすべての生き物が循環する有機農業。
それはまさに経営理念「利他と感謝」を体現する活動であり、事業化の手応えも感じています。慣れない作業で汗まみれになる。収穫した野菜のおいしさに感動し、体が心地いいと感じる。農業で得られるダイレクトな「体験する喜び」を人から地域、そして社会へ。まずは、子供への食育、土や動物とのふれあいといった「体験」の機会を増やして有機農業を知ってほしい。一人でも多くの人に関わってもらい、それを広めるのもマリモグループの役目であり、ソーシャルな活動に取り組む意義でもあると考えています。日本の食料自給率の低さという大きな社会課題の解決に向けて、仲間とともに自分の手で食べ物を作るところからチャレンジしています。

2023年10月30日に、株式会社タナベ・マリモファームは株式会社マリモファームに社名変更しました
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