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MESSAGE

社長あいさつ

社会に必要とされる存在であるために。

世の中を見渡すと、環境問題をはじめ、さまざまな社会問題が深刻さを増しつづけています。このままでいいのか?と強く思います。私たち企業人は、もっと社会課題に対して自発的に取り組むべきではないのか。自らの欲望にとらわれず他を利する心をもって世の中に貢献しつづけなければ、社会から不必要な存在とされ、やがては利益を生むことも会社として存続することも難しくなるのではないか。マリモグループの経営理念は「利他と感謝」です。まさに、その精神を社会に向けて力強く実践すべき時期にあると感じています。

私たちは今、10年ビジョンとしてソーシャルビジネスカンパニーへの進化を模索しています。具体的には、「MAP(Marimo Activity Portfolio)」という経営指標にしたがって、2030年に「ソーシャルとビジネスの割合が50対50で共存する会社」になることをめざしています。「ソーシャル」と「ビジネス」。一見すると相反するように感じられるかもしれませんが、その両極端を兼ね備えているからこそ意味があると思うのです。ポスト資本主義社会にふさわしい企業とは、ソーシャルとビジネスの両方を違和感なく共存させた組織ではないか、と考えています。

ソーシャルビジネスカンパニーを志向する結果、たとえばマンション開発事業や収益不動産事業の価値が失われるということはありません。それらの事業はこれまでのマリモをつくってきた屋台骨ですし、そもそも住宅やマンションを提供する活動には大いに価値があります。その重要性は今後も変わりません。しかし、さらに不動産事業と並行して、不動産以外の新たな事業の柱をつくるべく努力していきます。すでに環境・ウェルネス・高度外国人材・教育など、さまざまな分野で新規事業を芽吹かせています。今後もM&Aや他社とのアライアンスも視野に入れながら、社会の要請に応える事業への取り組みを進めていきたいと考えています。マリモグループの事業はこれからますます多彩になっていくでしょう。新規事業開発やM&A戦略はこれまで以上に熱を帯びていくでしょうし、既存事業も新しい価値創造とともに拡散していくはずです。その結果、多様な事業や組織や人材を有するグループになっていくことを望んでいます。さまざまなタイプの人たちが、いろいろな仕事や事業を通じて、あらゆることにチャレンジしているグループを思い描いています。そうした多様性に富んだ組織であることが、素晴らしい企業として何十年も存続するための要件と考えているからです。

大切なのは、自らの事業の社会的価値を認識し、社会貢献度をよりいっそう高めていくためにはどうしたらいいかを考えていくことです。他を利することを喜びとする心をもって行動し、社会が抱える問題と真摯に向き合えば、私たちの事業はさらに価値のあるものになっていくと確信しています。

社会が変化する以上、会社の変化は必然。企業人である以上、自らを変えていく勇気と挑戦心は必須です。私たちは自らの殻を破り、多様性をもった企業グループへの変貌をめざします。ソーシャルビジネスカンパニーという目標が、難易度の高い挑戦であることは承知しています。しかし、私たちは過去に幾度も自らの殻を破ってきました。1970年に設計事務所として創業したマリモは、1990年代にマンションデベロッパーに変貌を遂げ、2010年代には不動産総合デベロッパーへと進化しました。その歩みは企業としての存在意義や提供価値を探求してきた軌跡です。変化に挑むスピリッツは私たちの真骨頂です。マリモグループの新しいチャレンジにご期待ください。そして、みなさまとともに素晴らしい社会をつくっていくために、よりいっそうのご指導とご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

※ソーシャルビジネス(ソーシャル)とは、2006年にノーベル平和賞を受賞されたムハマド・ユヌス博士が提唱されている、
「自らの利潤の最大化を目的とするのではなく、人々や社会の抱える問題を、ビジネスの手法を用いて解決する」活動。

株式会社マリモホールディングス

代表取締役社長

深川 真

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